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【第5回メンバー対談】グローバル推進対談

様々な切り口でアヴァンティアを知っていただくための対談企画、第5回は国際会計士連盟のボードメンバーを務めた経験のあるグローバル推進特命担当パートナーの染葉さんと、グローバル推進活動に従事する大和田さんにお話しいただきました!
グローバルネットワークに加入していないアヴァンティアではどのようなグローバル活動をしているのか、どのようなグローバル業務を行うことができるのかについて、生の声をお届けします。

アヴァンティアにおけるグローバル推進活動

Q.グローバル推進ではどのような活動を行っているのですか? 

(染葉さん)
グローバル推進活動を行うにあたって、グローバリゼーション・タスクフォースを立ち上げ、活動に関わりたいチームメンバーを募集しました。応募した全員がタスクフォースメンバーとなり、主に2つの活動に携わってもらっています。
1つ目は、海外子会社をもつ監査クライアントのグループ監査対応を主たる目的として、グループ監査を依頼可能な複数の海外会計事務所との協力提携関係を構築する活動です。中堅中小事務所の監査クライアントでも海外子会社を有する会社は増加傾向にあり、海外子会社の重要度によっては現地監査人を構成単位の監査人として利用する必要があるケースもあります。アヴァンティアはグローバルネットワークに属することのデメリットのほうが大きいと判断し、どこのネットワークにも属していません。ネットワークに属さずとも、グループ監査をスムーズかつ緊密に実施することができるよう、主要な国の複数の会計事務所と協力体制を構築していこうとしているところです。
2つ目は、国際監査基準ISA)及び国際会計士倫理基準(IESBA Code)の基準開発状況のアップデートです。日本の監査基準及び倫理諸規則は、ほぼ国際基準(ISAIESBA Code)を翻訳したものです。そのため、国際基準の設定主体である国際監査保証基準審議会(IAASB)や国際会計士倫理基準審議会(IESBA)において、どのような議論がされていて、どんな新基準が開発されているのか、現行基準にどのような改正が行われるのかを知ることが、近い将来、日本の監査実務や法人運営にどのような影響を与えうるかを予測するのに大いに役立ちます。法人としてタイムリーに開発状況を把握すべく、開発プロジェクトごとの担当をタスクフォースメンバーに割り当てて、四半期ごとに行われる審議会の会議資料や議事録をメンバーが読み込んで、重要なアップデートを要約して、マネジメントなど関係者に共有しています。 

パートナー 染葉 真史(そめは しんじ)

(大和田さん) 
タスクフォースメンバーはJ2からパートナーまで幅広くいて、「英語を使う業務を行いたい」という意欲のある人が集まっています。どちらの活動も手を挙げれば携わる機会をいただけます。
協力提携構築活動においては、今は初期段階なので、手始めにシンガポールとマレーシアの協力提携先を探しています。各国の会計士協会から会計事務所を紹介してもらいこの2か月で12の会計事務所とオンライン・ミーティングを行ってきました。ミーティングでは、アヴァンティアの戦略的国際パートナーシップの構想をプレゼンし、相手の会計事務所の概要についてヒアリングし、質疑応答を行っています。もちろん英語です。ミーティングを行った会計事務所ほぼ全てから関心を示してもらっており、これから協力提携を締結しようとしているところです。
先方の会計事務所との連絡も私は率先してやっていて、ミーティングの日時が決まったら、参加したいメンバーがプレゼンター・書記として参加するような形です。ある事務所から、中小会計事務所に広く使用されている監査支援システムの説明を受けたのですが、そのシステムはAIを活用していて、AIが監査調書をドラフトするデモを見たときは非常に驚きました。さらに、ある事務所はITを最大限活用し、スタッフは置かず、パートナーとマネージャーしかいない、という事務所もありました。日本と海外とは監査制度・会計士制度が異なることもあり、ミーティングに出席して相手の情報を聞くだけでも、大きな刺激になり、通常業務からは得られない勉強の機会になっています。
基準備
開発状況のアップデート活動においては、IAASBやIESBAが基準開発について議論を行っているプロジェクトについて、タスクフォースメンバーがそれぞれ担当を持ち、担当のプロジェクトの会議資料や議事録を閲覧し、要点をまとめた上で、自分たちの監査業務への影響を考察します。こちらも、監査基準が作成される背景を見ることがで、国際的な監査のトレンドを掴むことができるため、勉強になります。 

ジュニア・アカウンタント 大和田 一秀(おおわだ かずひで)

 Q.アヴァンティアでも今後海外進出を目指しているのですか?

 (大和田さん) 
アヴァンティア自体が海外進出を目指しているというわけではありません。
ただ、海外に子会社のあるグローバル展開をしている監査クライアントが増えていることや、監基報600グループ監査の改正などにより、今後は中小法人の監査業務の提供においても海外との綿密な連携がより重要になってくるため、海外会計事務所との協力提携構築活動を行っています。
実際に私は連結監査チームとして海外会計事務所に指示を出し、構成単位の監査人の利用を行っていますが、構成単位の監査人とは密なコミュニケーションが必要であるため、協力関係があると業務が遂行しやすくなります。 

(染葉さん)
グローバルネットワークに属しない中堅中小事務所が、海外子会社の監査に問題なく対応できる基盤の整備は、中堅中小事務所の経営基盤において重要な課題なのですが、グローバルネットワークに加入すれば課題が解決するというものではなく、連結財務諸表監査の最終責任者であるグループ監査人として、グリップを握って構成単位の監査人と連携して監査を実施しなくてはなりません。アヴァンティアでは、ネットワークに属さずにこの重要な課題の解決を図ろうと、グローバル推進活動が開始されました。複数の国の複数の海外事務所との協力提携関係を拡大させ、近い将来、国際的戦略パートナーシップという海外連携の基盤に発展させて、同じような課題を抱えている他の中堅監査法人にも活用してもらえるように整備すること構想しています。それから、ハードルはかなり高いと思いますが、非常に緊密で強固な関係を築けた海外事務所に協力してもらい、アヴァンティアでも海外駐在経験ができるようにする理想を描いています。 

就活生へのメッセージ

(大和田さん)
「公認会計士」という資格は、ビジネスの世界において、監査のみならず様々なフィールドで活躍する上でのチケットになります。
英語力やグローバル業務の経験は、活躍する上で大きな武器の1つとなります。
公認会計士試験を受験された方は、ご自身が「今後どのように活躍したいか」、「どういった会計士人生を過ごしたいか」をゆっくりと考えてみてください! 

(染葉さん) 
アヴァンティアではグローバルな経験の機会は限られてはいるものの、希望すれば携わることが可能ですし、オンライン英会話レッスンの支援も利用すれば、英語に触れる多くの機会を作ることができる環境です。グローバルな経験に興味がある就活生の皆さん、私の大手法人や国際会計士連盟ボードメンバーなどの経験も踏まえて色々な話ができますので、ぜひお声かけください。 

  

染葉さん、大和田さんありがとうございました!
今回は、アヴァンティアのグローバル推進に携わるお2人にお話を伺いました。
監基報600グループ監査が改正され、今まで以上に海外対応の重要性が増しています。また、こういった基準の改正や新基準の導入は、数年前から議論されていて、その動向をタイムリーに知ることが、数年後の影響を予見してその変化に備えることができます。
アヴァンティアは、グローバルの動向を注視し、中堅中小事務所においての中でも一歩先行く対応をしています。 

また、今回登壇した染葉パートナーは東京で実施する対面懇親会にも参加します。
グローバル推進についてなど、直接話すことができる機会ですので、ぜひご参加ください! 

<対面懇親会 概要> 

・日時
1018日(土) 18:3020:30 

・会場
東京會舘
東京駅から徒歩約10分

・申込方法
懇親会への参加は、他のリクルートイベントへの参加が条件となります。
ぜひ、法人説明会&個別相談会と同時にお申込みください!
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